国際馬事学校の学校ブログ | 国際馬事学校
2009.8.1 土曜日

胸に宿る夢へ それぞれの道を 

真夏とは思えないほど涼しかった、7月最後の日の早朝。

肌寒い空気の中、いつもと同じ光景が見られます。

朝の4時半に馬場を作り、レッスンに備える様子も毎日のこと。
そろそろサマータイムスケジュールに慣れてきたようで、みんな元気に動き回っています。

騎乗レッスンに、厩舎作業。
それぞれのグループに分かれ、国際馬事学校の1日が始まります!


馬場では生徒たちが、神谷先生の指導の下、今日も手綱をとります。

最初は注意ばかりされていたのが最近では、「いいぞ!今の感じ!」など、褒められることも多くなりました。


入学して4ヶ月足らずで、ここまで堂々と騎乗できるようになるのですね。


校長先生のレッスンは、これは一体、何をしてるのでしょう?

こちらはレッスン内容が、周りより少しだけ進んでいるチーム。


交代に経路を踏んで、1人ずつ交代でなにやらチェックしています。


これ、馬場馬術競技を審判員の目で見てみよう、ということらしいのです。
生徒が交代に経路を踏んで、その一つ一つの動作を瞬時に判断、採点していくのですが、これが非常に難しい。
一瞬で判断しないと、すぐに次の動作へと移っていってしまう。
採点の基準を自分で決めてどんどん点数をつけないと、馬を目で追いかけるだけで終わってしまいます。






さて、じつはこの日は、月曜日から始まった夏季合宿の最終日。

4泊5日の合宿を終え、それぞれの家へと戻る日です。
最終日は朝の厩舎作業とレッスンで終了となります。

生徒に混じってボロを積み上げていく姿もすっかりサマになっていますね。
初日に「腰が痛い!」と言っていたのが嘘のように逞しくなりました。



最終日は、なんと大西先生によるモンキーレッスンです!

合宿生の中には、乗馬経験のある子も何人かいるのですが、さすがにモンキー乗りは初めてです。

鐙への足のかけ方など細かく指導を受けます。

「馬上の姿勢はこうとるんだよ。」

馬上の合宿生もその他の子たちも、全員でその姿勢をとります。今までにない姿勢なので、少し苦しそう。

いざ、モンキー乗りに挑戦です!

常歩〜速歩〜駆歩とスピードアップ。夢にまで見たジョッキースタイル、どんな気持ちでしょう。

今回の合宿は、騎手になりたいと考える少年たちが集まりました。
このモンキー乗り体験によって、騎手になった自分が想像できたのではないでしょうか?

最後は修了証を校長先生に手渡されて、4泊5日の合宿を終えました。


冬季合宿もあるし、いつでも見学に来てね、と別れ際に声をかけた先生に対し
「はい!また来ます!」
元気良く答えてくれた合宿生たち。

合宿によって、厩舎作業の大変さ、それに勝る馬への愛情、乗馬の難しさなどたくさんのことを学びました。
ただ漠然と持っていた騎手への憧れ。
その憧れが具体的な現実の目標へと変わり、それぞれの胸に宿った様子でした。

馬上で輝くような表情を見せていた彼らは、すでに立派なホースマン精神の持ち主ですね。





そして昨日は、卒業式が行われました。

今年新設された国際馬事学校でなぜ?と思われる方もいるかもしれませんね。
この日卒業したのは、いわゆる転校生です。
他校で数年学び、今年に我が校へ移ってきて、残りのカリキュラムを全て終えたのです。

在籍期間が数ヶ月とはいえ、我が校から送り出す第1号の生徒です。

夏休み以外の生徒たちが全員、神妙な面持ちで集まっています。


在校生からの送辞を照れくさそうに、でも聞く卒業生Tくんです。


卒業証書を手に、校長先生と2人で一枚。

「おめでとう!頑張れよ!」校長先生の笑顔に励まされ、これから社会人人生を歩み始めます。



生徒も先生方もスタッフも、みんなで記念写真!



生産や育成牧場など、本人の希望に合わせた就職先を決めるためにも、学校側のサポートが必要です。
ですから卒業後もしばらくは、学校で就職活動などをします。



Tくんのこれからの人生に、エールを。







カテゴリー:

2件のコメント

  • ヴィクトリー より:

    ご卒業おめでとうございます。
    ブログを読んでいて、じぃ〜んときました。

    学校で得た物を、活かして立派なホースマンになってください。

  • 管理人 より:

    >>ヴィクトリーさん

    いつも生徒への温かいお気持ちをありがとうございます。
    管理人も毎日生徒に接しているので、一人一人が可愛くて仕方ありません。
    先生方もスタッフも、生徒のためになることを一番に考え、これからも努力していきます。

コメント投稿

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。