第74回皐月賞
久々の投稿ですが、今回は競馬ネタをお送りしたいとおもいます。写真無しで拙文だけですので、大変見ずらいとは思いますがご容赦下さい。
このブログの読者の皆さんは、先週阪神競馬場で行われた桜花賞をご覧になりましたか?
ハープスターという3歳牝馬が、最後方の位置から、直線だけで前にいた17頭全頭をごぼう抜きにして優勝を飾りました。
単勝1.2倍の断然の一番人気に支持されていたように、強いであるだろうとは予想されていましたが、文句のつけようのない驚異的な末脚を発揮して、牝馬クラシック3冠レースの1冠目桜花賞を制覇しました。
ハープスターは、お父さんが初年度産駒からこれで桜花賞を4連覇したお馴染みのディープインパクト。お母さんがヒストリックスターで、お婆さんがやはり桜花賞を制したベガ。ハープスターという馬名は、お婆さんのベガ(こと座の一等星)の別名なんですね。
ノーザンファーム生産で、栗東の松田博資厩舎の所属馬です。
管理されている松田調教師も、桜花賞は今回で4勝目になります。
松田調教師で思い出す事が一つあります。
確か、アドマイヤドンがフェブラリーステークスを勝った年の夏だったと思いますが、私も当時は松田調教師と同業者でした。
その夏の或る日、ジーンズにTシャツ姿で、首に巻いたタオルで汗を拭いながら札幌競馬場の調教師寮に入ってくる一人のおじさんがいました。
よくよく見ると松田調教師です。
「あれっ?先生、どうなさったんですか?」
「函館から馬を運んで来たんや。」
「えぇっ、ご自分でですか?」
「あぁ、人がおらんし、自分で運んで来たわ。」
夏の北海道の競馬では、札幌競馬場の馬房を有効に使うため、函館競馬場に競走馬を滞在させて調教し、レースの時だけ札幌競馬場に輸送してくる、という事をよくやります。
逆に、函館競馬の開催中は札幌競馬場に馬を滞在させておきます。
競馬輸送のルールとして、競馬出走当該週の輸送は、必ず所属厩舎の従業員が輸送に帯同してなければいけないのです。
そんな時、普通は担当厩務員が輸送するか、厩務員同志で持ち替えするか、又は別な厩務員か調教助手に輸送だけさせる、と言うのが一般的なんですが、松田調教師は自分で馬運車に乗り込んで、馬の積み下ろしも自分でしてきたらしいです。
何と律儀な、何と真面目な人なんだろうと思いました。
その松田厩舎は、その後タイムパラドックスがジャパンカップダートを勝ち、アドマイヤムーンが宝塚記念・ジャパンカップ・ドバイデューティーフリーを制し、そしてG1、6勝の名牝ブエナビスタを輩出しました。
JRAのG1レースは今回が19勝目になります。
今年の桜花賞馬ハープスターも、この後オークスに出走し、秋にはフランスの凱旋門賞に挑戦するらしいです。
3歳牝馬は斤量的に有利だろうし、松田先生の1ファンとして(笑)、ハープスターには是非頑張ってもらいたいと思います。
桜花賞の話で本題に入るのが大分遅くなりましたが、いよいよ今週の日曜日には牡馬クラシック3冠レースの第1弾皐月賞が中山競馬場で行われます。
先週のハープスターのような断然の人気馬はいませんが、好調馬が好調なまま出走してきている感じなので非常に混戦模様になってます。
前売り時点での1番人気はフジキセキ産駒のイスラボニータ。
2戦目の新潟2歳ステークスではハープスターの2着でしたが、その後は重賞2勝を含む3連勝してます。
東京競馬場で4勝しあとの1戦は新潟競馬場と、右回りのレースを使ってないのですが、使ってないから右回りは走らないと決め付けるのは早計だと思います。
フジキセキの最後の世代でもあるし、皐月賞馬を出してもおかしくはないでしょう。
2番人気はここまで3戦3勝、無敗できさらぎ賞をかっているディープインパクト産駒のトーセンスターダムです。
鞍上は昨年のダービーをキズナで制し、やはり大レースでは頼りになる武豊騎手。
昔お世話になった島川オーナーの馬でもあるし、悲願のクラシックレース制覇に向け頑張ってもらいたいところです。
3番人気は今年のドバイデューティーフリーを勝ち、ワールドベストレースホースランキングで130ポンドで単独1位にランキングされたジャスタウェイと同じハーツクライ産駒のワンアンドオンリー。
前走の弥生賞では豪脚を発揮し猛然と追い込んで来ましたが、ハナ差届かず2着でした。
同じ中山2000mでもあるし、今度こその思いでしょう。
その弥生賞を勝ったのが、父キングカメハメハ、母はエリザベス女王杯を勝ちドバイワールドカップでも2着に来たトゥザヴィクトリーの息子のトゥザワールドで、4番人気です。
鞍上は先週桜花賞を勝ち、現在リーディングジョッキーの川田将雅騎手。
思い切った騎乗が今週も冴え渡るかもしれません。
5番人気はアメリカ産2歳チャンピオンのアジアエキスプレス。
前走のトライアルは2着で、通常の登録料は40万円のところを、200万円の追加登録料を払ってのレース参戦です。
鞍上は中山競馬は滅法得意で、現在の関東リーディングジョッキー戸崎圭太騎手。
他にも美浦藤澤厩舎の牝馬のバウンスシャッセと、トライアルのスプリングステークスを勝ったロサギガンティア。
今月から当校の卒業生2名がミホ分場にお世話になってるし、藤澤先生には是非牡馬のクラシックレースを勝ってもらいたいと思います。
その卒業生から、こんな一言。
「バンドワゴンが回避したんで、今年の皐月賞は逃げ馬がいませんよ。」
「なるほど、どの馬が逃げて、どの位のペースになるんだろうな。」
今降ってる雨もどのくらい影響するか分からないし、他にもベルキャニオンやアデイインザライフやタガノグランパなど、気になる馬も大勢いるし・・・
馬券を買うのにはどこから買うか非常に難しい皐月賞ですが、実力拮抗しててレース観戦には非常に楽しい皐月賞になりそうです。
という訳で、私はテレビ観戦にする事にしました(笑)
カテゴリー: 学校関連
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