国際馬事学校の学校ブログ | 国際馬事学校
2020.4.17 金曜日

丸洗いの季節になりました♪

 

段々と気温が上がり、ようやく春らしさを感じられるようになってきました

 

 

風のない日中は、動き回ると少し暑いくらいです!

 

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馬たちも運動後はじわりと汗をかくような気温です。

 

S君がオービットの手入れをしている様子です✨

 

 

ここで少し馬の豆知識を

 

 

 

 

馬は人同様に汗腺が全身に発達しています。

 

実は全身に汗をかける生き物って思ったよりも少なくて、

 

人以外だと牛やカバ、馬等ごくごく僅か。

 

 

 

ですがこの汗腺の役割が人とは少し違うのが面白い所で、

 

人は気温の変化、運動、または緊張等

 

様々な精神的な要因で汗をかきますが、

 

が、馬の場合は気温などの温度変化ではあまり汗をかかず、(かくにはかきます。)

 

運動による体温上昇で一気に汗をかくんです。

 

 

これは汗をかく汗腺の種類(エクリン線とアポクリン線)の

違いによるものなんだそう。

 

 

人間はエクリン腺という汗腺が汗を出しますが、

馬はアポクリン腺という汗腺で汗を出します。

 



エクリン腺は体温が上がっていることに対して反応し、

それを抑えるために汗を出そうとします。

 

 


アポクリン腺は運動や、緊張、精神的に興奮したときに反応して汗を出そうとします。

なので馬は運動をしていない状態だと汗をかきづらいんですね~。

 

 

 

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こちらは洗われて気持ちよさそうなジャガーです♡

 

 

 

馬に携わる以外の人で、

馬の大量の汗を実際に見たことがある方は少ないかもしれません。

 

 

人はどれだけ汗をかいても水のような水分の粒ですよね?

 

ですが馬は違います。

 

馬の大量発汗は、なんと、泡なのです✨

 

 

 

よく競馬や乗馬で激しい運動をした後の馬の体が、

 

白っぽくなっているのを見たことがある方もいるかもしれません。

 

 

あれが実は泡なのです✨

 

 

この泡は界面活性作用のあるもの(石鹸などに似ています)で、

 

水分と油分を混ぜ合わせる作用があります。

 

 

つまり!

 

泡立つ事で素早く水分を全身に広げ、体表の温度をより早く下げる効果があるんです♪

 

 

この体温調節機能が備わっているからこそ、

 

馬は常にパワフルに、長時間走る事が出来るんですね✨

 

 

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と、マメ知識はこの辺で置いておくとして、

 

 

人同様に汗をかくという事は、

 

人と同じく皮膚疾患にもかかります。

 

 

汗や皮脂のコントロールが不足する事で体調不良にも繋がっていきます。

 

 

 

これからより多く汗をかく季節になっていきます。

 

馬一頭一頭、よく見て手入れをしてあげてくださいね✨

 

 

 

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任せてくださいと言わんばかりのS君♪

 

一人一人の意識が大切です。

 

 

引き続き頑張っていきましょう☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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